第六話(通算16話)ネタバレ感想(瀧山)
幕末編のはじまり!
いよいよ幕末編に突入しましたね!
12月には終わってしまうかと思うと、少し寂しい気がします……🥺
しっかり見届けましょう!!
見どころは13代将軍家定と老中・阿部正弘の絆
まさかの遠山の金さん登場でしたが(笑) あくまで脇役。
今回の話の中心は、家定公と阿部正弘の絆の下地でしたね。
原作ですとより一層深く絆を感じることが出来るのですが、45分の釈でよくぞここまで表現してくださったと制作陣の皆様にお礼を申し上げたい。
阿部正勝氏の幼少時代のエピソードについても、すべてとはいかないまでも実写化してくださったことで、家定を守るために奥を作った正弘の心意気がより生きたのではないかと思われます。
このシーンでとん様は泣いた!!!!!😭
ネットでは高嶋政伸さん演じる家慶公役に「キモイ」の大絶賛の嵐らしい
いやね、本当にキモかったです。
最近、高嶋さんこのような役どころが多いような(汗)
さすがの演技力でした。
が、ワタクシとん様が個人的に演技力を推したいのが、第14話から広大院(茂姫)を演じていた蓮佛美沙子さんです!
現実には高嶋さんより何歳もお若いはずなのに、しっかりと老いた母親役を演じておられて驚きました!
哀れな将軍を演じる高嶋さんの演技力と相まって、広大院が家慶公に苦言を述べる場面はしっくりきました。
お二人の演技力に脱帽です。(語彙力)
ぶらぼぅ!!
古川雄大さんの瀧山『陰間』姿にドキドキ!
『陰間』とは 江戸時代に茶屋にて主に男性客の相手をする13歳くらいから20歳くらいまでの男〇。 女性の相手をすることもあったとのこと。 現代社会であれば〇罪ですね(汗)
このような文化を赤面疱瘡の世相と見事に絡めてくる原作者よしなが先生の手腕は神でしかないのですが。
古山雄大さん、なんとも艶めかしいお方だなぁと思ってはいたものの、さすがに女装は無理があるかもしれないとの心配は無用でした!
うつくしい~~~!
瀬内公美さん演じる阿部正弘(伊勢守)との会話も心地よかったですね☺️
もっと聞いていたかったですが、尺の都合が(以下略)
ドラマでは瀧山の生い立ちなどは台詞だけで説明されましたが、原作では瀧山の生い立ちもしっかりと描かれていますので未読の方には本当に読んでいただきたいです。
意外なところで意外な人と繋がっていたりしますよ!
お万の方様や水野を思い出させる『流水紋』の演出はドラマも原作もキメ画でした。
幕末の代名詞!? 天璋院篤姫登場
最後にはとうとう天璋院篤姫が登場しましたね。
どこかで見……『お万の方様』じゃないのー!!!
粋なキャスティングに感動しました。
赤面疱瘡が撲滅された世界で、今後どのように幕末に向かってゆくのか。来週も目が離せません!!
第七話(通算17話)ネタバレ感想(正弘)
今回も、X(旧twitter)のリアタイ視聴で多くの視聴者さんのコメントを同時に拝見しながら楽しませていただきました☺️
原作14巻が一気に描かれました。
早速感想をお伝えしたいのですが、その前に……。
薩摩藩主島津斉彬と水戸・徳川斉昭公の目論見
前話から台詞だけで語られることが多く、初見ですと理解が難しいように思えたので、原作でのエピソードや説明を元にざっくり解説しておきますね。
まず、我らが阿部伊勢野守正弘氏は開国派であることはおわかりいただけるかと。
福士蒼汰さん演じる胤篤を大奥に送り込んだ張本人である、胤篤の養父:島津斉彬(薩摩藩主)も開国派です。
一見、同じ派なのですが、それぞれに現将軍である家定公の跡継ぎに推薦したい人物は異なります。
島津は徳川家慶を時期将軍に推したいが、家定は慶喜の人間性に疑問有。
当の家慶の実父である水戸一ツ橋家・徳川斉昭はバリバリの攘夷派。
派閥が違うのに斉彬は何故家慶を推すの?
水戸も薩摩藩も、幕政に参与したいとう利害は一致していたため手を組んだに過ぎないということです。
しかし、それだけのために派を超えてまで養護するものなのか疑問が残ります。
そのあたりは、次の話で明らかになることでしょう……。
瀧山の嫉妬・正弘の願い
パッと見、胤篤の美貌と家定公との仲に嫉妬しているだけにも見えた瀧山ですが(とん様だけ?)、瀧山の脳裏には前項で説明したような情勢もありますから、家定公が薩摩藩の思惑にはまってしまわないよう考慮している、という面もありますよね。
瀧山は、正弘が家定公に贈った最高の大奥取締役だと思います。
そんな正弘も、今回はクライマックスでしたね(涙)
とん様(筆者)もテレビの前で号泣しました。U-NEXTでおかわり視聴して再度号泣😭
前回16話の終わりに、正弘が自在に空を飛ぶために自分は将軍の座に就ているという事を、家定は正弘に伝えました。
今話では、空を飛ばせてくれたことへのお礼を正弘が家定公に伝えました。
元は家柄による主従関係なのでしょうが、そこには人と人との血の通った主従関係がありました。
正弘の願いは家格のしがらみを超えて新たな仕組みを作ること。
その願いは最終的に徳川家の存続と阿部家との主従関係について矛盾を生むのではとの家定公の見解は的を得ており、その聡明さが際立ちました。
しかし、胤篤の励ましもあり、家定公は正弘の願いを受け止める覚悟を強めていったように思いました。
過去のトラウマや自身の体調から夜のオツトメを拒否していた家定公ですが、最後には胤篤と結ばれましたね。
家定公は正弘を失った哀しみから胤篤にただ身をゆだねたのではなく、正弘の意志を継ぎ、目の前に居る胤篤と幸せになる覚悟を決めたのだと解釈しました。
紀州家の福子(とみこ)
さて、家定公が推す紀州家の福子嬢。
謁見の場面での慶喜との対比がわかりやすかったですね。
祭りの神輿に対して胤篤と福子が同じ反応を示すエピソードはドラマのオリジナルの脚本かと思いますが、このやり取りに福子の人柄が集約されていましたね。ナイス脚本(どこから目線だw)
福士蒼汰さんの笑顔がチャーミングでしたね☺️
原作との違い
今週は、前後が多少入れ替わったり省略されたりしたものの、ほぼほぼ原作通りだったのではないかと思います。
が、胤篤が島津家の養子となった場面や、あの黒木の〇〇が出てきたりと、深堀出来るエピソードが満載ですので、ドラマを気に入った方には、ぜひ原作も読んでいただきたいなぁと強烈に思います!
第八話(通算18話)ネタバレ感想(家定)
冨永愛さんの息子さんが出ていた!
吉宗公を演じた冨永愛さんのリアルご子息が前話から出演されていたことにお気づきでしたか?
いつか吉宗公を演じてくれたら親子吉宗になれるね
冨永章胤さんはモデルさんらしいよ
ゲーマーでもあるみたいね
冨永章胤(とみなが あきつぐ)さんの『あきつぐ』の『つぐ』の字は、『胤篤』の『胤』と同じ漢字というところがエモいですね。
確信犯でしょうか???
安政の大獄と桜田門外の変
桜田門外の変が起きたのは、季節はずれの雪の降る日であったとか、そうでないとか諸説あり。
学生時代の社会科の授業では『桜田門外』という字面が印象に残ったのみで、内容をまったく理解していませんでしたが、本作を通じて大まかに理解することができました^^;
城中にはびこる『毒』に『辟易』する大老井伊直弼が、幕府に刃向かう勢力をことごとく粛清したという『安政の大獄』。
ドラマではソフトでしたが、史実では130人も粛清されたとのこと。
そりゃあ福子(家茂公)も苦言を呈すよね
さて、本題。
いい夫婦の日を目前にした天国と地獄
11月22日はいい夫婦の日。
その前日に、いい夫婦の天国と地獄を観ようとは……😭
大奥には数多の夫婦が登場しましたが、家定と胤篤もまた、こころざしを同じくするソウルメイトであったのだなぁと胸が熱くなります。
津村重三郎(中澤)と胤篤のやり取りのシーンでは、原作ファンとして身構えていましたが、中澤はソフトに退場しましたね。
テレビ的にはあまり良くないのかな?
引用:よしながふみ「大奥」15巻 白泉社
ドラマでは語られませんでしたが、原作での福子(家茂公)の言葉は読者の代弁のように感じました。
天国
- カステラを作りながら正弘を思い出す家定
- いつのまにか陰ながら将軍夫妻をにこやかに見守る瀧山(流水紋でバツがわるそうな瀧山が最高にかわいかった💕)
- ツンデレ家定かわいいー
- 家定の「好きだ」が原作よりも情熱的だったけど、それも良き(原作ではしっとりした感じでした)
- 同じ時計を刻む贈り物が素敵すぎる
原作でのちの展開を知っていたので、美しい蛍が舞うなかお互いの愛を語る場面で、すでに号泣してました😭😭😭
先週の『100カメ』を観たせいか、美術スタッフさんたちの奮闘を想像したりと脳内渋滞で忙しかったです^^;
『お変わりありません』が示す地獄
お互いが愛情を確かめ合い、二人の結晶(子供)が芽生え……幸せ絶頂の中おとずれた悲劇。
大奥に幸せな夫婦はおらんのか!?
ある意味しあわせだったと思いたい!
幼い頃から実父のなぐさみものとされ、心を許せる家臣もいない中で掴んだ正弘・瀧山・胤篤との絆は、誰でも手に入れるものでは無い。
家定公の器、人柄、人を想う心あってのことだったのではないかと思います。
無念を想うとはがゆくもありますが、どうか家定の魂が救われ、あの世があるなら正弘と笑顔でカステラを作っていて欲しいです。
ドラマ(漫画)の人よ!?
うるさーい!!
愛希れいかさん、おつかれさまでした😊
全てを失くした胤篤にとって、福子(のちの家茂)は一筋の希望にみえます。
いつのまにか、定篤(家定&胤篤)をやさしく見守る瀧山に癒されました。
流水紋でぶがわるそうにしている御姿もコミカルで微笑ましかったですね☺️
今回原作は15巻がまるっと描かれていました。
この調子でいくと、最終話まで一話1巻づつ描かれるのでしょう。
第九話(通算19話)ネタバレ感想(土御門)
前回18話のエンディング、祝言での家茂公がお雛様のようで美しかったですね✨
山村紅葉さん演じる土御門のパンチが強すぎるとの意見も飛び交っていた?ようですが……😅
確かに濃すぎる!(笑)
さすが、紅葉さんです、はい。
家茂の器の大きさに和宮が心開く瞬間
今回は家茂公と和宮が打ち解けてゆくさまが丁寧に描かれていましたね。
岸井ゆきのさん演じる『和宮』の再現度がかなり高いとネットでも好評だったようですが、山村紅葉さんの「土御門」も(しつこくてごめんなさい、以下略)。
和宮の母への報われない想いが辛かったし、母である観行院様にいたっては、ただただ残酷。
おそらく観行院様ご本人には何も悪気がないんですよね、まさにお公家様。
育ちの良さ特有の素直さが裏目に出ただけなのか、元々の素養なのかはわかりませんが、娘を傷つけているなんて露にも思っていないんでしょうね。
現代社会にもこういう親というか人というか、いるよね~
我らが紅葉さん土御門さんが、今後どう出るのか楽しみです。
それにしても、公家言葉での「おたあさん」ってなんともかわいらしい語感だと思いませんか?
和宮が言うと、切なさも感じるんですけど。
ちなみに、公家言葉で父親のことは「おもうさま」と呼ぶそうです。
公家の人が天竜人(@ワンピース)にしか見えん!
自身の「母を独り占めしたい」という想いだけのために婿(嫁?)入りした和宮でしたが、家茂の広い視野に気づきを得て涙するシーンには、とん様(筆者)ももらい泣きしました!
家茂公一人の大奥総触れと、和宮の加わった大奥総触れの対比が良かったですねぇ。
天璋院様と瀧山のコンビネーションも良き。
回を重ねるごとに、このドラマは原作の活かし方や構成が秀逸だなぁと思います。
今回も、きっちり原作16巻(17巻の内容も少し含む)が45分枠に収められていました。
もちろん原作にはドラマでは語られないエピソードや、あんな人物の子孫も出てきますから未読の方はぜひ読んでみてください!
公武合体とは
朝廷をあらわす「公」と徳川幕府をあらわす「武」を一体化させようという政策のことですね。
この政策の最たる象徴が、帝の弟(史実では皇妹)である和宮が徳川家への降嫁というわけです。
この動きが最終的に大政奉還・江戸城開城へとつながることになるので、残り2話も目が離せません!
若紫とさと姫
今回最後のトピックとして『若紫』と『さと姫』について触れて締めたいと思います。
ツンデレ女子×福士蒼汰さん×白い猫……なんかデジャヴだなぁと感じた方も多いはず。
そしたら、公式さんでも触れられていました!
いやされる~💕
第十話(通算20話)ネタバレ感想(家茂と和宮)
徳川3代~15代将軍までの時代を全21話で語るわけですからね。
そりゃあ、人がバッタバッタと亡くなります😭
人生とは別れなのかとの福士蒼汰さん演じる天璋院様の台詞が胸に刺さります。
長く広い歴史の中での、人ひとりの一生の儚さよ……
血のつながる他人・血のつながらない家族
「血を分けた」肉親であるにも関わらず、観行院様は最後まで和宮(親子さん)の母親にはなれず本物の和宮の母でしかなかった。
淡々と話す親子さんに、目に涙を浮かべる家茂公(こういうところがおせっかいと言われてしまう所以なのかしら)。
親子様的には泣きたいのはコッチダヨ!と言いたいよね……
どこまでもドライな和宮親子さんですが、家茂公の計らいのことは察して感謝していただろうし、家茂公に話すだけでも随分救われていたのかもしれませんね。
さりげなくあらわれて血のつながらない家族な不思議なご縁を説く天璋院様が印象的でした。
家茂公の美徳
演じる志田彩良(しださら)さん、とても可愛らしくて原作のイメージにピッタリですよね。
家茂公の『相手の懐に深く潜り込む』天賦の才というのがたびたび語られるのですが、何をもって相手の懐にもぐりこむのだろうと思いながら視聴していた折に思いましたのが、家茂公は常に相手をナチュラルに敬っているんですよね。
どのような相手にも敬意を払い接することが出来るからこそ、相手も心を開く。
作られた敬意ではなく、ナチュラルな本心での敬意だからこそ功を奏すのだと思います。
そんな透明感も志田さんの雰囲気にマッチしていたように感じました。
表紙の家茂公がまぶしい!!
徳川慶喜公の憎たらしさ
それにしても、慶喜公の憎たらしさよー!!
ムキー💢
X(旧twitter)での大奥リアタイ祭り中は、慶喜ヘイトポストに同意しまくりでした😅
しかし、明治時代以降の日本の礎を築いた重要人物なんですよね。
征夷大将軍で唯一写真が現存している人よね
慶喜公を検索すると出てくるお写真、どことなく演じる大東駿介さんと似ているようにも感じたのですが、大東さんは他作品では180度違う性格のキャラも演じておられ雰囲気も全く違う!!
これが役作りというものか……
役柄にはヘイトしつつも、演じる大東さんには賞賛の嵐でしたねぇ。
そして、今回最も演技力にノックアウトされましたのは……
岸井ゆきのさん演じる和宮(親子)様
なんだかんだ毎週泣かされているんですけど、今回は特にやばかったです!!
岸井ゆきのさんの演技に全てもっていかれました!
皆さま名演技なのですが……
ラストの親子さんずるいっ!!
セリフもずるいっっっ!!
思い返せば和宮さん登場時から、その目まぐるしい表情の変化に心が捉えられていたのかもしれませんし、なんなら制作陣の仕掛けなのではないかとさえ思ってしまいます。
もちろん岸井さんの名演が輝きまくっていたことは言うまでもない!
家茂公と寝室で囲碁を嗜むときの様子は頼れる女ともだちのようでもあり、夫婦のようでもありました。
家茂公の脚気が発覚してからの、公の体調を気遣う様子などは小さな子供のようで可愛らしかったですよね。
自分は家茂公に何も返せていないから何かをしたいと足掻く様子も健気でした。
「徳川とか、この国とか、そんなんどーでもいい」って、もう清々しくありませんか?
二人が元気に女子会とかやってる様を空想しながら号泣しちゃいましたよ😭😭😭
母の愛は得られなかったのかもしれないけれど、将軍の愛を受けることはできましたね。
そして、土御門も第二の母なのではないかと思いました。
今回は原作の17~18巻の一部まで描かれていました。
そしていよいよ…次回は最終回です!!
と、その前に。
【番外】ファンミーティング
家定・瀧山・正弘・家茂・和宮、そして天璋院。幕末の主要人物を演じた役者さん6名が集結!
皆さんが出てきた瞬間泣きそうになったよ!
役者さんそれぞれの役作りへの思いや裏話などを聞きながら作品を振り返りつつ、各キャラクターへの理解を更に深めることができました☺️
志田さんの「治斉を演じてみたい」発言には笑っちゃった(志田さんゴメンナサイw)
ファンミーティングはU-NEXTにて12月26日23時59分まで視聴可能ですので、興味のある方はお早めに!
(別途課金・もしくはポイントが必要となります)