2023年にNHKドラマ10内で放送された『大奥』。
リアタイ視聴後、改めてVODで見返していますが、原作に負けずドラマも秀逸!
脚本担当の森下佳子先生(おなじく原作の大ファンだそう!)曰く、とことん筋肉質に仕上げたという本作。
尺の都合上泣く泣く省略したエピソードも多々あったとのこと。
原作未読の方は入門に良し、筆者と同じように原作ファンの方は省略エピソードも含めてともに楽しんで参りましょう!
本記事は、ドラマおよび原作漫画のネタバレを含みますので苦手な方はブラウザバック願います。
シーズン2・第1話(通算11話医療編)ネタバレあらすじ&感想
御祐筆の間で古川雄大さん演じる瀧山が見守る中、福士蒼汰さん演じる天璋院(篤姫)が『没日録』を開くところからシーズン2 ははじまります。
シーズン1で冨永愛さんが演じた吉宗の語り部からバトンタッチですね
ここでシーズン1の振り返りも含め、赤面疱瘡のおさらいに入ります。
医療編としては特に大事なことですからね
時は明和6年(1769年)の夏。
吉宗公より赤面疱瘡駆逐の命を受けた田沼意次の登場です。
前話では家重公の小姓だった意次も成人して出世。
演者も當真あみさんから松下奈緒さんにバトンタッチしました。
田沼意次より秘密裏に命を受けた平賀源内(演:鈴木杏さん)が長崎に到着するところから物語は始まります。
昔は歩いて旅してたのよね……
気が遠い!何日かかるんだろ!?
元気いっぱいの江戸のカリスマ平賀源内を鈴木杏さんが好演
原作では性別が明かされるのはもう少しあとのことでしたが、さすがに実写では隠せませんよね😅
勘違いした吾作(のちの青沼)に殴られ介抱された直後に明かされます。
原作でも源内は立て板に水の様子で話し続けるイメージでしたが、鈴木さんもしっかりイメージを守ってくださっていました!
吾作(青沼)の兄の教え
吾作には兄がいました。
赤面に罹ったことで、弟の吾作に病をうつさないようにと海に実を投げた辛く哀しい過去があります。
その際に残した言葉は、
みんなにありがとうと言われる人になれ
というものでした。
ドラマオリジナルのエピソードですね。
この「ありがとう」がのちに生きてくるんですよね〜
赤面を駆逐せよ
あっさり上京し、田沼様に対面する青沼。
ここで正式に赤面駆逐の命を受けるのですが……。
「駆逐」という単語は、放送当時に近く控えていた進撃の巨人のファイナルを意識した台詞だと今も個人的に思っています。
同じようにニヤニヤした進撃ファンは少なからずいらっしゃることでしょう。
引用元:©諌山創 進撃の巨人 講談社 32巻130話より
大奥での見えないいじめ
大奥総取締である高岳をはじめ、挨拶にまわる青沼。
ここで黒木という青年と出会うことになります。
長崎からの手土産として、大奥の面々に「サボン(石鹸)」を配って回るのですが、そのサボンは使われることなく、そっと捨てられていたのでした……。
当時、サボンを使う文化もなければ、欧米人の風貌の青沼に見慣れないこともあり、心を開かない大奥の男たちの様子が描かれます。
目的である蘭学教室にも生徒はあつまらず、手持ち無沙汰なところに『没実録』を見つけた青沼。
夢中に読み進めるうちに、百数十年前には男も多く存在したことを知ります。
ここで、サラリと誰も読んでいない没実録を黒木も読んでいたことが明かされました。
黒木の真面目な性格がうかがえます。
じわじわとこわい治済公
あいまに意次に声をかける治済公。
演じる仲間由紀恵さんも、不穏な空気感をだしていますが、今回はこれくらいですね。
彼女の活躍はまだ先……
風熱(インフルエンザ)発症
閑散とした蘭学教室に、ひとりのおはしたが助けをこいにやってきました。
同室の同僚たちの具合が悪そうだと言います。
赤面かと思われましたが、青沼の診察で風熱(現在のインフルエンザ)と判明。
さらに適切な治療のおかげでおはした部屋の患者は全員完治し、一命を取り留めたのでした。
その様子に感心しながら黒木は、医者を嫌悪することとなぅさった原因である自身の父との違いに気づきます。
『病を治すのは患者自身の力であり、医者はその手助けをするのみである』
青沼と黒木の父、おなじ言葉でもその心はまったく異なるものだったのですね。
あさましさについて語る黒木からは、青沼への信頼がにじみ出ていました。
一方、お目見え以上の大奥部屋では風熱が猛威をふるい、死者も出てしまう事態に……
原因について考える意次に、もしかしたらと青沼の「サボン」をみせる高岳。
蘭学組の最初の生徒
風熱の一件後、蘭学教室にやってきた人々がいました。
- 春本を持ち込む伊兵衛
- 僖助をはじめとした青沼に助けられたおはした達
さらに、サボンの噂を聞きつけた時の将軍・家治公夫婦までもが、蘭学教室の門戸を叩いたのでした。
将軍夫妻の仲睦まじい様子が微笑ましい。
さらに、山中で何かを発見した源内。
みみずがのたくったような文字
引用:『大奥』9巻 ©よしながふみ 白泉社
個人的にニンマリしてしまったのが、黒木の字が褒められているのか貶されているのかよくわからない上記のエピソードです。
原作でも コマの端に描かれていたお話なのですが、ここを持ってくるあたり、脚本の森下先生もお好きなんだなぁとドラマ初見から嬉しくなってしまいました(笑)
U-NEXTで『大奥』をチェックしてみるドラマにはない原作エピソード
ここでは、残念ながらドラマにはならなかった(しきれなかったであろう)エピソードをご紹介します。
すべてをお話しすると未読の方に申し訳ないので隠しますが、ポロリしてしまったらごめんなさい!
ネタバレを避けたい方は飛ばしてください(^◇^;)
長崎(出島)での赤面騒動
さっそくポロリです、すみません(汗)
もちろん、あの方も羅漢するのですが源内の看病によって奇跡的に治癒します。
(ここで源内が女性であることも判明し、二人の距離が縮まるとともに江戸行きを決意することになるんですよね)
家重から家治への将軍交代
政治的なこともドラマではかなり省略されています。
ここで、新将軍家治公から家臣たちへ、大々的に赤面疱瘡について研究させることや、意次を側用人へ取り立てることを正式に公表します。
その裏で、将軍候補であった宗武(吉宗公の次女・家重の妹)が、その娘である聡子(のちの定信)を厳しく躾ける様子なども描かれていました。
ジェンダー源内
ドラマではあっさりですが、源内が意次にいかにホの字であるかも原作には描かれています。
割と?濃厚です(笑)
実は女性の恋人もいるし、なんならモテモテ!
ドラマ内で伊兵衛が持ち込んでいた「春本」の作者も平賀源内の作品なのです!
平賀源内の偉業
ドラマでは触れられなかった平賀源内の仕事は多岐に渡ります。
- 風来山人名義にて春本家の作家活動1
- エレキテルの発明
- 「土用の丑の日」日本で初めてのセールスコピー
このように、登場人物たちそれぞれの細かなバックボーンが原作では描かれていますので、ドラマにはまったけど原作未読という方にはぜひ読んでいただきたいと心から思います!
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※2024年1月末現在の情報です。詳細は各公式ページをご覧ください。
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2024年1月時点ではシーズン2は未発売ですので、わかり次第追記します!
おわりに
もともとリアルタイム放送時に投稿していた記事が長くなりすぎたため、改めてドラマと漫画を見返し、まとめてみましたが、なんど観ても読んでも楽しめる作品です。
がんばって次話も投稿いたしますので、ご都合があいましたら、また読みに来てくださいね😊
ご覧いただきありがとうございました!
- 次話12話冒頭にて触れられていました!(2024年2月4日追記) ↩︎