出典:楽天市場
2021年まで2年連続で電子ピアノの国内シェアのトップを飾っていたCASIO。
そのCASIOが2022年、老舗YAMAHAに奪われた首位を取り返すべく新機種を発売しました。
『Privia』シリーズ最上位機種『PX-S7000』です。
本格的なピアノ奏者やお子さんの練習用には向かないかもしれませんが、大人の手軽な趣味の相棒にふさわしい機種だと思います。
PX-S7000は子供時代にピアノの経験がある大人に向け、楽しい演奏体験を日常に取り戻すために開発されたとのこと。
ミニマムなデザインもさることながら、生のピアノ経験者でも満足が得られる設計が随所に施されています。
ピアノの腕前をあげるには日々の練習の積み重ねが欠かせません。
寒い日々が続く中、おうちでぬくぬくしながらピアノ練習に励んでみませんか?
暖かくなる頃に一曲、誰かにお披露目するのも悪くないはず。
ていうか、むしろ良い!
お取り寄せとなる店舗も多いようなので、早い者勝ちですっ!
『PX-S7000』が大人の趣味ピアノに最適解である3つの理由
『PX-S7000』が大人の趣味ピアノの相棒に相応しい理由を3つ紹介いたします。
SNS映えのデザイン
電子ピアノは壁際に置くことが多いかと思います。
『PX-S7000』は木目調のスタンドや透明の譜面台からもうかがえるように、360度どこから見ても美しく調和するよう考え抜かれています。
これまでに、ファブリック調素材を取り入れた電子ピアノなどありましたでしょうか!?
従来の据置型とは異なり、部屋の中央に設置してもインテリアとの調和を乱すことなく、選択するカラーによってはアクセントにもなります。
LEDイルミネーション機能も搭載されているので視覚的にも楽しむことが出来るので、SNSなどで演奏動画をシェアする喜びも一層大きくなることでしょう。
同価格帯にはない手軽さ
他社製品も含め、同価格帯の電子ピアノは据置型が殆どです。
先のデザインの話と被りますが、人によっては「据置型」のピアノからは子供時代の習い事を想起してしまう危険もあります。
先生の指導などに苦い思い出がある方もいるのでは(とん様も手を叩かれたりしたものです😅)。
『蓋』を開く作業だけでも気が重いという方も中にはおられるはずですが、『PX-S7000』には蓋がありません。
大人である私たちが『趣味』として気軽にピアノに向き合える工夫が随所に鏤められているのも『PX-S7000』の魅力です。
スピーカーが内蔵されているのでアンプも不要。
質量も軽めで室内移動も容易なため、模様替えや引越の際にも手間がかかりません。
経験者にも満足のいく性能
同社最上位機(木製鍵盤)や下位機種とは別に、独自の高品質スプルース材と樹脂のハイブリッド素材を採用。
本格的なタッチを再現した鍵盤と音の響きにより、奏者の満足度も高いものとなっています。
また、ペダルやスタンドと一体型なので、別売りのダンパーペダルやサスティンペダルのように演奏中に「滑る」「がたつく」ということがありません。
余談だけど、バンドのキーボーディストさんはペダル裏にガムテ貼ってることが多いよね~
『PX-S7000』商品情報
主な仕様・機能をまとめました。
販売元 | CASIO |
シリーズ | Privia |
型番 | PX-S7000 |
相場価格 | ハーモニアスマスタード ¥275,000 ブラック・ホワイト ¥253,000 |
鍵盤数 | 88鍵 |
鍵盤仕様(仕上) | スマートハイブリッドハンマーアクション鍵盤 白鍵:木製部にスプルース材使用/象牙調 黒鍵:黒檀調 |
タッチレスポンス | 感度設定5種類・オフ |
最大同時発音数 | 256音 |
音色数 | 400 |
音源 | マルチ・ディメンショナル・モーフィングAir音源 |
アンプ出力 | 8W×2+8W×2 (電池使用時:3W×2+3W×2) |
電源 | 2電源方式(家庭用AC100V電源または、単3形電池(別売)使用) |
消費電力 | 20W |
スピーカー | 16㎝×8㎝(楕円形)×4 |
ヘッドホン端子 | 2系統 |
マイク端子 | MIC IN端子(標準フォンジャック/TSフォン) |
オーディオ再生 | あり |
録音機能 | あり |
メトロノーム | あり |
液晶ディスプレイ | バックライト付フルドット液晶画面 |
付属品 | ピアノスタンド・3本ペダルユニット・ワイヤレスMIDI & AUDIOアダプター(WU-BT10) ACアダプター(AD-E24250LW)・譜面立て・ピアノカバー(グレー) |
椅子 | 別売り (メーカー希望小売価格¥49,500) |
スマホ・タブレット連携 | あり 専用アプリ(CASIO MUSIC SPACE)で設定や機能のカスタマイズも可能 |
サイズ | 1340×102×242㎜ |
重量 | 14.8㎏(本体のみ、電池含まず) 28.1kg(スタンド・3本ペダルユニット使用時、譜面立て・電池含まず) |
カラー | 3色(ハーモニアマスタード・ブラック・ホワイト) |
大手通販サイトなら殆どの店舗が送料無料!
組立設置無料の店舗もあるよ!
『PX-S7000』の最安値
公式ではオープン価格となっていますが、今のところ値下げや値崩れはしていません。
相場価格は、ハーモニアスマスタードは¥275,000、他2色は¥253,000で固定されていました。
ハーモニアスマスタードのみ高値なのは、やはり人気色ということなのでしょう。
2022年に発売されたばかりだしね
大手通販サイトや楽器店であれば、クーポンやポイント利用でお得に購入できるはずですので、いつも利用している通販サイトがあれば利用しない手はありません。
大きなお買物なのでポイントを貯めるのもアリよね!
『PX-S7000』の口コミで見る実態と分析
出典:楽天市場
口コミの総数は多くありませんでしたが、見た目に惹かれて購入した方がほとんどでした。
音源、弾き心地ともに大変気に入っているとの声が多数ありました。。
とん様(筆者)も店舗で実機を見てみましたが、とにかく華やかですので目を引きます。
実際に鍵盤を触ってみたるとツルツルとした質感でしたので、ざらつきのある質感が好きな方には向きません。
鍵盤を重く感じるという方もおられるようですが、とん様は軽く感じました。
鍵盤の質感や重さについては好みの分かれる所なので、店頭で実際に触ってみることを強くオススメします。
デメリット
見た目の華やかさを一層アップさせるタッチパネルですが、操作の仕方がよくわかりませんでした😅
取扱説明書を見ながら操作を覚えるしかないかと思われます。
取扱説明書はWEB版のみなので、アナログ派の方には向かないかと思われます。
どうしても紙版が必要な場合はWEB版をプリントアウトですな💡
3色のうち『ハーモニアスマスタード』を選びたくなってしまうのは自然のサガ。
しかし、お部屋のテイストによっては合わない可能性もあります。
ご自身の部屋の色調も踏まえてよく考えましょう。
公式では部屋置きシュミレーションも可能ですよ☺️
とん様宅はブラックしか合わん……(涙)
ブラックもかかっこいいよ!!
『PX-S7000』10の疑問点
出典:楽天市場
椅子は別売り?
別売りです。
メーカー希望小売価格は¥49,500とややお高めです。
Yahoo!ショッピングでは最安値¥42,278でした。(2023年11月5日現在)
本体とセット販売されている店舗も多数ありますが、懐具合によっては椅子のみ別で用意する選択もアリですね。
スツール単体
セット販売もあります
重さは?
本体14.8kgとのことで非常に軽量なほうです。
スタンドを含むと28.1㎏ありますので一人で運ぶのはつらそうですね。
手軽さをコンセプトにしている他社製品と比べると、重すぎず軽すぎずといったところでしょうか。
参考 YAMAHA P-S500 市場相場価格¥176,000 質量21.8㎏ KORG DIGITAL PIANO Liano 市場相場価格¥34,500 質量8.4㎏ (2023年11月5日現在)
持ち運び用のケースはある?
別売りで販売されています。
お外でお披露目もできるね!
とん様はあまり持ち出したくないかも😅
組み立てにかかる時間は?
おとな一人で30分~1時間程度で組立可能なようです。
重量も踏まえ、二人で組み立てるほうが良いかもしれません。
組立設置サービスも付随している店舗もあります。
店舗によって無償・有償とありますので購入店舗でよくご確認ください。
PX-S6000とどこが違うの?
以下、ざっくり表にまとめました。
型番 | PX-S7000 | PX-S6000 |
相場価格 | ¥253,000~¥275,000 | ¥187,000 |
鍵盤数 | 88鍵 | 88鍵 |
鍵盤仕様(仕上) | スマートハイブリッドハンマーアクション鍵盤 | スマートハイブリッドハンマーアクション鍵盤 |
最大同時発音数 | 256音 | 256音 |
音色数 | 400 | 350 |
音源 | マルチ・ディメンショナル・モーフィングAir音源 | マルチ・ディメンショナル・モーフィングAir音源 |
アンプ出力 | 8W×2+8W×2 (電池使用時:3W×2+3W×2) | 8W×2+8W×2 (電池使用時:3W×2+3W×2) |
スピーカー | 16㎝×8㎝(楕円形)×4 スペインシャルサウンドシステム | 16㎝×8㎝(楕円形)×4 スペインシャルサウンドシステム |
ヘッドホン端子 | 2系統 | 2系統 |
マイク端子 | MIC IN端子 (標準フォンジャック/TSフォン) | MIC IN端子 (標準フォンジャック/TSフォン) |
付属品 | ピアノスタンド・3本ペダルユニット・ ワイヤレスMIDI & AUDIOアダプター(WU-BT10) ACアダプター(AD-E24250LW)・譜面立て ピアノカバー(グレー) | ペダル1本(SP-3) ワイヤレスMIDI & AUDIOアダプター(WU-BT10) ACアダプター(AD-E24250LW)・譜面立て ピアノカバー(グレー) |
スマホ・タブレット連携 | あり | あり |
サイズ | 1340×102×242㎜ | 1340×102×242㎜ |
重量 | 14.8㎏(本体のみ、電池含まず) | 14.8㎏(本体のみ、電池含まず) |
カラー | 3色 | 1色のみ(ブラック) |
パッと見、付属スタンドの有無やペダルの本数、音色数やカラバリに違いがあります(SP-X6000はブラックのみ)。
それだけで7万~9万円も違うの!?
よく調べてみると細かいところに違いがあります。
例えばオーディオレコーダーに関してSP-X7000は内蔵メモリー有ですが、SP-W6000はUSBメモリ保存のみ対応。
アコースティックシュミレーターやエフェクトについても、SP-X7000の方が上位機種らしく豊富でした。
予算やお好み・用途に沿って選択いたしましょう。
PX-S6000にも専用スタンドが付属している店舗もあったよ!
同時発音数ってなに?
同時に発音できる数です
なんだかコントみたいな答えになってしまい申し訳ありません😱
ピアノの場合、10本の指で押さえるんだから10音なればいいじゃろと昔の私は思っていました(本気)。
もちろんそんなことはありません。
ピアノというのはご存じの通り元は弦楽器です。
弦というのは、鳴らした後もしばらく弦の震えによる余音が鳴っていますよね。
芸術とは、この余音と新しく鳴る音の組み合わせをも愉しむ世界なのです。
そんなわけで、128音もあれば初心者としては上等かと思いますが、ピアノ経験者からすると物足りないはず。
PX-S7000は最上位256音ですから音の余韻まで十分に愉しめますね!
マルチ・ディメンショナル・モーフィングAir音源とは?
カタカナが多いっ!
CASIOが独自に開発した音源の名称です。
深みのある響きや空気感までもを表現するとのことですが、言葉だとよくわかりません。
公式サイトのサンプルや関連YouTubeなどで確かめてみてください。
同社エントリーモデルである『Privia』の『PX-770』や『PX-870』でも同じ音源が採用されています。
とん様も『PX-870』を2年愛用していますが、とても心地の良い音ですよ☺️
スピーカーはどう凄いの?
『音の凄さ』って言語化しにくいのですが、調べてみて感動しました!
どこから聴いても良い音を実現
CASIOにて特許出願中の新音響技術『スペインシャルサウンドシステム』を搭載。
更に『ピアノポジション機能』を設定することにより設置場所に応じて音の要素を変化させることができます。
カタカナばかりでよくわからん!!
平たく説明しますと、一般的にセンター(二つのスピーカーの中央)で聴くことが推奨されている場合が多いですし、ピアノにおいては奏者は中央に居ることが多いので、そのように設計されています。
しかし、PX-S7000では場所を変えても音の響きを安定させることが出来るのです!!
これ、音響には詳しくないとん様ですが、すごいなぁ~と個人的に感動しました。
イメージとしては下記画像を参考にしてください。
ピアノ奏者はセンターポジションで聴いていることが殆どですので、奏者より聞き手側に嬉しい機能かもしれません。
連弾を楽しむ場合には良いかもね!
音楽を聴くときにも良いかも!
ピアノの演奏を聴くのは演者だけではありません。
お披露目するなら聴衆もいます。
つまり……
奏者だけではなく、聴衆にも嬉しい設計なのですね!
スマートフォンの音楽も聴ける?
聴けます。
付属の『ワイヤレスMIDI&AUDIOアダプター(WU-BT10)』を使用することで、スマートフォンなどで再生する音楽を電子ピアノ側のスピーカーから出力することが出来ます。
また、曲に合わせてLEDをイルミネーションとして演出することも可能です。
演奏中の音をワイヤレスイヤホンなどで聴くことはできないので要注意!
ライン録音はできる?
別途専用ケーブルなどを用意すればいけるはずです。(オーディオインターフェイスがあれば便利)
内部録音かUSBメモリ録音が基本ですが、イヤホンジャックを利用して専用ケーブルを繋げればいけるはずです。
『PX-870』ではオーディオインターフェイス併用で何度かライン録りをおこなっています。
オーディオインターフェイスについては学習中ですので、ある程度まとまったら別に記事にします。
電子ピアノの購入・買換えに関する体験談
さいごに電子ピアノを購入・買換えする際に気になる点を、とん様(筆者)の経験も踏まえ簡単にまとめました。
鍵盤の選び方
鍵盤に触れたときにツルツルした感触が好きなのか、木製のザラザラした感触が好きなのか。
要は樹脂鍵盤か木製鍵盤か、ということです。
まずはご自身の好みを明確にしておくことをオススメします。
正直、『ほにゃららはんまー』など言われても、「???」としかなりませんよね。
最近の電子ピアノは本当に高性能ですので、10万円も出せば音域によって重みが変わるよう設計された鍵盤が実装されているものが殆どなので、それなりに満足はいくはずです。
あとは、好みの問題としか言いようがないので、必ず実際に店舗に足を運び実機に触れてみてください。
鍵盤の好みを妥協してしまうと本当に後悔することになります(経験談)。
電子ピアノの寿命は?
一般的に電子ピアノの寿命は10~15年と言われています。
家電と同じで機能が少ないほど寿命は長くなるのではないかと個人的には感じています。
その他、使い方や設置の環境にも左右されるかと思います。
PX-7000を仮にハーモニアスマスタードを10年使用した場合、1年あたり27,500円・1か月あたり約2,291円。
一か月を30日とすれば一日当たり約76円で日々の楽しみと達成感を味わえるのです。
高いととるか、安いととるかはあなた次第です。
寿命に関する実例については、別途改めて記事にする予定です。
中古電子ピアノの下取り
新規で購入する場合は問題ないのですが、買い換えの時に困るのがこれまでに利用していた電子ピアノの処分ですよね。
下取りに対応した店舗もありますし、店舗が対応していない場合は専門業者もたくさんあります。
とん様は過去に故障していたシンセサイザーを専門業者に買い取って貰えました。
買い取り代金から部品交換・修理費用は引かれましたが、次の電子ピアノ購入費用に充てることはできました。
まずは購入店舗や、対応していない場合は専門の業者さんに相談してみてください👻
大人の趣味ピアノに『PX-S7000』は最高のパートナー
基本の色も抑えつつ、遊び心のあるカラーも用意された『PX-S7000』は、最大同時発音数・音色数共にバランスが良い電子ピアノと言えます。
デザイン性、ピアノ経験者にも満足のいく性能と手軽さが追求されており、『PX-S7000』は大人の趣味において相応しいパートナーとなることでしょう。
中にはオススメしない人もおられますので、以下にまとめました。
当初、個人的にはお子さんの練習用には向かないだろうなと思っていました。
しかし、実際の口コミの中には、お子さんの練習用として購入後、お子さんも喜んで練習しておられるような声もありましたので、各ご家庭の在り方や方針によって変わるのかもしれません。
お子さんが興味を示すきっかけになるのであれば全然アリだと思いなおしました☺️
大人の趣味ピアノだけでなく、状況によってはお子さんの感性を育む相棒にもふさわしいかもしれません。
しかし、本当に人気機種なので時期を逃すと納品待ちとなる可能性が高いです。
ハイクオリティなオシャレ電子ピアノで、素敵な音楽ライフをはじめましょう!